首都医校&大阪医専でオンライン講義

首都医校での2回目の講義

今回は大阪医専さんとの合同授業となりました~

来月には医療の現場に旅立たれる4年生さん✨

真剣に聞いてくださっていましたよー!

【学生さんの感想】

〇私は今年の 4 月から病院に就職します。 今回のお話の中で、人は生きている実感がなくなると体の機能が衰えるという話を聞き、病院のリハビリテーションは身体機能面の介入だけではなく、対象者とのコミュニケーションもリハビリテーションとして重要になると思いました。 人間は人を通してでなければ自分自身を認識することができなく、かかわりが少なくなってしまうと生きている実感が失われやすくなってしまうので、病院のような閉鎖的な空間では人との関わりが薄くなってしまい、生きている実感が少なくなってしまうと考えます。そのため、医療従事者は患者様と関わることが間接的にリハビリテーションにつながっていると思いました。

〇SMA(脊髄性筋萎縮症)は自分の勉強不足ですが、今回初めてこのような疾患があることを 知りました。 疾患に対する知識がないためにどのような場面で困るのかを想像することができず、何について何について質問していけばいいのかがわからず、質問をすることができませんでした。
実際にあった時もそのように、疾患に対する知識がないために何を手伝えたら喜んでもらえるのか、どのようなかかわりを持つことができるのかがわからずに、かかわりをあきらめてしまう人たちも多いのではないかと思いました。そのために、私たち医療従事者や疾患を持った方たちで、疾患に関する知識やこのようなことで困っているという情報を発信することが必要な時代になっているのではないかと思います。

〇授業や実習では、就労に向けた患者様などと接する機会が少なく、働いている姿や患者様の感じ方が分からないままでいました。4月から臨床に出るにあたって、今回のお話にあったように、働き方の環境設定を重要視していきたいと感じました。作業療法士として患者様とリハビリ内容を考えていくうえで、作業が行えるリハビリを行うだけでなく、その作業を通じてやりがいが持てるような物を提案できるようになりたいです。

〇講義の中で、「完全な人なんてどこにもいなくて それぞれに素晴らしいところや 苦手なところをもっている 唯一 無二の存在」とぐるりの思いが紹介されていた。今井さんが「私たちは〇〇と呼んでいる」としばしばおっしゃっていて、そこからもオリジナリティを作っていこうという意思を感じました。

〇今井さんの言葉の中で、目標が立てられるような環境作り、時には見守る姿勢を持つことが支援の一つであるという言葉も印象に残りました、患者さんを担当したらまず体を動かせるようにと今の自分はまだ考えてしまいますが、患者様のやりたいことを意識し目標を立てていくことで患者様もリハビリに対しプラスな気持ちをもって行っていただけると考えました。臨床経験のない今の自分が出来ることとしましては、今井さんのおっしゃっていたマズロー欲求など心理的・精神的な基礎知識を習得していくことだと思いました。その知識を使い患者様の状態を読み取りラポールを形成していくことから始めて行きたい
と講義を通じ感じました。

〇今、医療は早期退院し地域包括ケアに力を入れているとお聞きしております。病院などの守られた空間に長期滞在をすると病院で生活することが当たり前になってしまい患者様の可能性を奪ってしまう原因になってしまうと教員からお聞きしています。今井様の話を聞き、地域包括ケアだけでは社会的統合はできるがインクルーシブな社会にはなれていないのだと感じました。その中で風船バレーの話は興味をひかれました。疾患的差別がなく対等な関係で協力し合い共感しあえる環境ができていることに感動しました。

〇社会のありようとして現在の日本は統合と疾患や障害を持った方を隔離して別として考えていることを私自身の股関節の疾患や怪我から納得でき、インクルーシブの状態にしていくことの必要性を感じました。
いつも出会わない人が出会うことでパワーを発揮する「関係性力」という言葉を聴き、言葉に対して共感できる気持ちが生まれるのを感じました。

〇講義の中で、コロナ禍に関して、重症化リスクが高い人にとっては軽く外出ができない状況であることを理解しまし た。その中でインクルーシブな社会とは何なのか、アイデアや解決策が出ませんでした。もうずっと出ていない状況 が続いている、ヘルパーからうつされる危険性もある、そんな中で生きているというお話もお伺いしました。今井様 は「時代に取り残されない」と言っていましたが、インクルーシブな世界だとそのような考えは出てこないのではない か、そして、そのように考えさせてしまう社会はまだまだ排除、分断のレベルにあるのだろうと考えました。ぐるりが 逆に新しい時代をつくれるのではないか、一緒につくれるのではないか、と感じました。今回の講義の中では、イン クルーシブという言葉について改めて考える機会を得ました。

〇ADL全介助の状態だと具体的に何に困って仕事ができないのかという質問をされたときに明確な答えが全く浮かんでこず、言葉で「ADL全介助」ということを分かっているだけで実際のところは何も理解できていないことに気づきました。
今の日本社会はインクルーシブではなく統合の状態というお話は私も同じように考えていましたが、時間経過で変わっていくだろうと短絡的に考えていました。しかし今回のお話を聴き、混ぜようとしなければ混ざっていくことはないと気づかされました。「ぐるり」という名前はそう考えるととても素敵な名前で、それでいて本来は簡単にできることのはずだなと感じました。今後医療福祉に関わる人間として、統合からインクルーシブを目指し、少しでも混ざろうとする力が働くようにしていきたいです。

〇ぐるりの思いでは「みんな一人一人違う体で違う思いを持っている。それが自然なこと」「完全な人なんてどこにもいなくて、 それぞれに素晴らしいところや苦手なところを持っている。唯一無二の存在」 「その違いこそが魅力で力」「違いを恐れず違いを楽しんで」「多様な人と混ざっていこう、多様な人と巡り合っていこう」というのが印象的でありました。僕自 身、先天性の持病を抱えており、一時期身の回りと葛藤する日々があったのですが、身の回りの友人の助けもあり、今まで来れたのかなと感じたというのがあり【ぐるりの思い】というのが印象的でありました。 最後になりますが、これから僕は何処の病院か施設かに就職するかは、まだ決めてはいないのですが患者様だけに注目するのではなく、その患者様の身の回り の生活や環境などに対しても注目してい
きたいと考えています。

●先生からのコメント
学校の座学では学ぶことのできない、感性や考え方、環境の工夫、実践、今井さんの行動力等たくさんの気づきや学びがありました。
私自身も、改めて考えさせられる点が多々ありました。失敗の支援や余白の大事さは、本当に深いな~~~と感動していました。実践されてきたからこそのお言葉だったと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。