首都以降オンライン講義💻
学生さんめっちゃかわいらしいやーん
3回目の首都医校作業療法学科のオンライン授業は、はじめて自宅 ⇄ 教室をつないでの時間となりました〜
お教室に向かって話すと、やっぱり授業っぽいもんですね
SMA(脊髄性筋萎縮性)のこと
ライフステージで起こる課題
身近な福祉機器やバリアフリー改修
インクルーシブへの思い
などなどをお話しつつ
ところどころで生徒さんに質問するんですけど、なんてったってPCまで距離があるので、聞こえないんですよねー
そしたら一人一人画面の前まで来てくれて、顔ドアップ大きな声で答えてくれたんです
真っ直ぐで初々しい感じが伝わってきて、心地よかったな〜
集合写真撮らせてね〜って声かけすると、人形がぴょこんっと登場してくるしで
遊ぶよーに楽しくお話させていただきました♪
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【学生さんの感想】
●多様な人々が交流できる環境によって、参加者の持っている力や可能性を広げていく支援について、お話を聞かせていただき、大変勉強になりました。
また、障害の有無を問わず、皆で一緒に生きていく地域支援の大切さを、気づかせていただき、スポーツや教育現場などの活動を介して、多様な環境の人々が時間を共有する経験の積み重ねの重要性を学びました。
まだまだ知識も経験も足りないですが、当事者の意思や特性を後押しできる作業療法士になりたいという想いが、より一層増しました。今回の経験を、今後の臨床実習に活かして参りたいと思っております。
●今回の講義で「失敗の支援が大切である。トライアンドエラーができる環境を作り、小さな失敗ができる支援が、自立に繋がる。」というお言葉が、強く印象に残っております。成功体験を積み上げていくだけでなく、小さな失敗体験もできる環境が、ありのままの自分でいいと思える安心感や必要とされる喜びに繋がると、気づかせていただきました。教科書には記載されていない、当事者の視点に、深い感銘を受けました。
●今回特別講義でて印象に残ったのは、インクルーシブや ORIHIME についてのお話です。インクルーシブについては、排除から包括までの分類を初めて知りました。現在の社会は統合や分離の場が多いと感じました。「うちに守るのではなく、外に飛び出せるサポート」「その人がどう生きたいか」などの言葉を聞き、どんな方でも場所を選ぶことができるようになってほしいと思いました。
ORIHIME については、今まで話は聞いたことがありましたが、実際に詳しく見たことはありませんでした。実際に映像を見て、想像していたものよりも動的であったため、身体が不自由な方が活動の場を広げることができると思い、ORIHIME の可能性を感じました。
●最後に地域とのコーディネーターということについてお話がありました。
その人がどう生きたいのか、支援者はその人が描きたい物語を地域でどう展開していけるか、大切な役割があります。私自身、将来は地域で活動したいと考えています。そのため、目の前にいる困り事を抱えた方の望みが叶うように、生活のイメージを一緒に考え、その方
の本来持っている力が発揮できるような関わりをしたいと思っています。支援していく中で、対象者の方の失敗体験を支援することも必要であるとお話があり、印象に残りました。
機能面だけでなく、心理面に対する支援も大切になると、改めて考えることができました。
今回の専攻教育を通して、地域支援に対する興味がさらに深くなりました。これからも学び続けることを怠らず、目の前の方のエンパワメント向上をサポートできるような作業療法士になりたいと決意を新たにいたしました。
●自己紹介で話されていたピアカウンセリングについて、興味がありました。精神科の臨床実習で、退院されてから地域で生活している方が入院患者様とグループセッションに参加し、同じテーマで話し合い等していました。ピアサポーターの方の言葉に対し、入院患者様の反応が良かったり、表情良く会話している場面が印象に残りました。支援者では寄り添うことが難しい場面は多々あると思います。ピアサポーターの存在が、困り事や不
安を抱えている方に、希望を持てるきっかけになると考えています。そして、それがエンパワメントの向上につながっていくのだと思います。
●印象に残っているのは、「インクルーシブ」と「失敗を支援する」ということです。
私が小学生のころ住んでいたところには近所にダウン症の子や自閉傾向のある子などがいました。差別することなく一緒に遊んだり、時には喧嘩をしたりしたこともあります
。私は、金子みすゞさんの童謡にもあるように「みんなちがって、みんないい」と思っています。1人ひとりちがう、多様な人たちがいることで様々な意見が生まれ、地域が出来上がっていくと思うからです。容易なことではありませんが、インクルーシブが広がるようにできることを探してみたいです。
また、「失敗を支援する」ことは、失敗しても大丈夫という安心感があると感じました。作業療法は何が正解か明確な答えがないと思っているので、きっとこれからたくさんの失敗体験をすると思います。ですが、やってみなければ失敗か成功かもわかりません。私は来週からの実習で、大人や高齢の方だけでなく小児もみる予定です。どんなとがあるかわかりませんが、できるだけ失敗を恐れずに挑戦できるように頑張ります。
●障がい者への差別について最近はインクルーシブに向けて社会は色々やっているようにみえて、周りの人達にはまだそういった考え方が広がっていないように思いました。私たちは周りに助けられながら生きているのだから障がいあるなしに関わらず、助け合いながら地域で暮らしていけたらいいのにと思います。
●作業療法士になるために疾患の勉強をしてきたつもりでしたが、知らない単語が多々あり、患者さんに説明する上で今井さんのように疾患について詳しく知って説明できるようにならなければいけないと感じました。また、私たち医療関係者は医療や福祉で専門家・支援者として関わり、患者さんが描きたい物語や歩んでいきたい人生を地域でどう展開していくのか、どのように支援していくのかを患者さんと話し合いながら安心して暮らしていけるようなセラピストになりたいと考えました。
●ORIHIMEの話では、授業で教えていただいたことがあり、どういったものなのかは知っていましたが、実際にパイロットとして働いている方のお話を聞くのは初めてでした。様々な事情で自宅から中々外に出られない方たちにとって社会参加にもなり、画期的なものだと感じました。また遠隔で出来るので世界中どこでも行ける、そして働けるというのは、可能性が秘められていると思いました。例えば飲食店のみならず、服屋などでも大活躍すると思います。
作業療法士を目指す者として、その方が大事にしている作業、価値のある作業に焦点をあてる事を忘れずに、大事にしていきたいです。
●一人暮らしについてお話をうかがうことができ、大変勉強になりました。医療機器や福祉機器のこと、住宅改修するうえで工夫したこと等、実際に関わるときに重要になる部分だったため、貴重なお話を聞かせていただきました。
●ぐるりのように多種多様な方が交流できるような場
をつくる活動をしている方や団体が他にもあると思いました。今回の講義を契機に、福祉活動を行っている事業などについて調べていきたいと思います。そして、これから医療現場で様々な方と関わる際には、福祉や地域の観点からも考えていきたいと思います。
●愛車の車いすや寝返り支援ベッドなど生活に必要なものの値段がとても高いことに驚きました。安くはないと思ってはいたけれど、補助があるからあまり出費しなくても良いのだと感じていました。寝返り支援ベッドやリフトなど値段の割に補助が少なく、自分で払うお金が多くなってしまうこと、日本製よりアメリカ製の車いすが微細な動きが出来て使いやすいということを知ることができて、臨床に出た時に福祉機器について迷っている方がいた時に少しでも力になれるように、もっと福祉機器についての知識を深めたいと思いました。
●とても印象に残っているのは、インクルージョン(包含)についてです。
普段電車など利用していて目が不自由な方がいた時、誰も手を差し伸べずに分離していると感じますし、車いすでは駅員さんが手助けしていてそこに関しては統合されているように感じます。
ですが、周りの利用者は冷ややかな目で見ている人も少なくないのを見て、これだけパラリンピックで一時的に注目されても、やはりまだ健常者と障がい者が平等な関係にある感じは全くしません。
どうすればお互い平等な関係にすることができるのか考えてみましたが、今のところは結論を出すのが非常に難しいです。
なので、今回の授業を通して得たことを、日常生活の中で何かお互い平等な関係になる方法がないのか自分なりに探してみて、答えというものを導き出していけたらと思っています。
●SMA という疾患の概要や生活の状況、またレクリエーションでの風船バレーをやる意味や狙いなどの貴重なお話を聞くことができ、また作業療法士は医療から地域への移行をサポートする職種であるものの、地域でのギャップや社会のありようが現実では障害を持たれている方を受け入れないことがまだあることに気付かされた良い機会であったと感じました。
ありがとうございました